全くもって自慢にならないんだけど、これまでに僕は驚くほど大量の就職面接を受けてきた。お察しの通り、それだけ落ちたって話なんだけども……。
それだけ多くの企業で面接を受けると「この会社、何のためにあるんだろうか……?」と思わされることが時々ある。もちろん、どうやって収益を上げているのかは理解できる。ただ、この会社が存在意義、つまりは“誰を幸せにしているか”が理解できない時がある。会社に所属する人すらそれを見失っていることも珍しくないように思う。
知らんうちに世の中は驚くほど複雑化し、金にはなるが、誰を幸せにしているのかわからない仕事が増えてたように思う。そんな僕らに「働くことの根幹」を教えてくれるのが『ポケモンコンシェルジュ』だった。
ポケモンリゾートでコンシェルジュとして働くこととなった本作の主人公・ハル。彼女は着任後、どのような働き方をするべきか迷走し、空回りを繰り返す。彼女は失敗を繰り返す中で、働く意義を自信に問い返していく。そして、仕事の本質が“誰かを幸せにすること”だということに気付き、仕事に邁進していくのだ。
些事に気を取られ、自身の仕事が何のために存在しているのかを見失うことは決して珍しくない。本作を見て、自身の仕事の意義を改めて自信に問い直すのもいいのかもしれない。
Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」
監督:小川育
脚本:土城温美
コンセプトアート/キャラクターデザイン:上杉忠弘
制作:ドワーフスタジオ(株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND)
声の出演:のん(ハル)、ファイルーズあい(アリサ)、奥野瑛太(タイラ)、竹村叔子(ワタナベ)
主題歌:竹内まりや「君の居場所(Have a Good Time Here)」
配信: Netflixにて独占配信中(全4話、約14-20分/各話)
Netflix作品ページ: http://netflix.com/pokemonconcierge
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