これまで多くの作品が制作されてきた日本のアニメシーン。その中には子育てをテーマにした作品も多くありました。今回は数あるアニメ作品の中から、子育て前に見たいおすすめアニメ作品をピックアップして紹介していきます。これから子供が生まれる皆さんの試聴の参考、子育てに役立てれば幸いです。
育児の実態をリアルに描写『ママはぽよぽよザウルスがお好き』

1993年から育児雑誌『プチ・タンファン』にて連載されていた実録子育てマンガ『ママはぽよぽよザウルスがお好き』を全52話構成でアニメ化したのが本作です。
作者である青沼貴子による子育て体験談をリアルに描写した作品となっており、作中で「ぽよぽよザウルス」と呼ばれるヤンチャな兄弟、ヒョウガ(兄)とジュラ(妹)を必死になって育てる姿が描写されています。
「かけひきママ子供押しつけあいバトル・反省ママ今日から叱らないお母さん」と、第一話のサブタイトルからもその内容の生々しさは窺えますが、どの話数も最後にはクスッと笑えるハートウォーミングな着地を見せます。気負わずに視聴できるオススメ作品です。
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「赤ん坊を育てるのは遊びじゃ無いの」『おジャ魔女どれみ♯』

1999年から放送開始となった『おジャ魔女どれみ』シリーズの第二作にあたるのが『おジャ魔女どれみ♯』です。
第一作のラストで“魔女見習い”を辞めることとなった主人公・春風どれみたち一行。彼女たちはひょんなことから次期女王候補である赤子“ハナちゃん”を育てることとなり、あわせて“魔女見習い”も継続することになります。
本作の子育て描写は実にリアル。第4話「どれみはママ失格!?」で、どれみの母がどれみに放つ「赤ん坊を育てるのは遊びじゃ無いの。うまくいかないからってやり直しは効かないのよ」というセリフは、今見返しても非常に胸に刺さるものがあります。
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(2023年9月現在)
子育ての尊さが心に染みる『おおかみこどもの雨と雪』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』で知られる細田守監督が2012年に公開したアニメ映画が『おおかみこどもの雨と雪』です。
“おおかみおとこ”との間に子供を授かるも、出産直後にパートナーに先立たれてしまう主人公・花。子供を抱えたまま天涯孤独の身となった彼女は、二人の“おおかみこども”を育てるために田舎の古民家に引っ越すことを決めます。慣れない田舎生活と子育ての両立しながら、それでも挫けずに前に進もうとする彼女の姿には心打たれます。
本作は子供を育てるということの素晴らしさに溢れています。どんなに辛い境遇に立たされても、子供のためであれば踏ん張れる。それを存分に感じることができる作品なのです。
子供の成長を祈る母の想い『アリスとテレスのまぼろし工場』
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本家として一世を風靡し、『さよならの朝に約束の花をかざろう』では初監督もつとめた岡田麿里による監督最新作が、現在公開中の映画『アリスとテレスのまぼろし工場』です。
(↓↓↓公開中作品のネタバレ注意↓↓↓)
同じ一年を何度もくりかえす町の中で生きる少女・佐上睦実は、自分によく似た容姿の、童心を抱えたのままの謎の少女・五実を世話することを言い渡されます。自分に懐いてくる五実を煙たがりながも、どこかで憎からず思ってしまう睦実。彼女はある日、五実がパラレルワールドからきた自信の娘だということを知り、元の世界に送り返す決意をします。
本作の見どころはラスト、睦実と五実の別れでしょう。睦実は五実との別れを惜しみながらも、娘が健やかに育つことを祈りを込めて、彼女をもといた世界に送り返します。自分の子供に健やかに育ってほしい、そんな母親の強い想いを感じ取ることができるシーンとなっています。

ライターから一言
今回は子育て前にみたいアニメ作品をピックアップして紹介してきました。気になる作品はありましたか? 試聴の参考になったのであれば光栄です。