『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』 集団心理に立ち向かう力【朝どれアニメちょこっとコラム】

「ひとりで悪いことをする人はあまりいない。ただ、集団になると「みんなやっているし」で悪いことをする人が増える。」なんて話をしてくれたのは小学校の頃の恩師だったと思う。
例えば信号無視なんかがいい例だ。誰かひとりが信号無視をすると釣られたかのように赤信号を横断し始める。いわゆる群集心理ってやつだ。

企業なりの集団に属していると同じようなことがよく発生する。ひとりだったら手を染めない悪事も、企業全体で実行されると「みんなやってるし」という心理が働く。その結果、想像を絶する規模の法令違反が発覚するわけだ。

こういった悪事に歯止めをかけるのは、個人が持つ正義感だ。そう教えてくれたのが『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』だったように思う。本作でプリキュアたちと相対したのは彼女たちの住む街を長年に渡り見守ってきた時計台の化身・ベル。彼女は人々が巻き起こす環境破壊を繰り返す人間を滅ぼそうと目論む。

そんなベルの暴走を止めようとするのは夢原のぞみをはじめとする“元”プリキュアの面々。そのほとんどが企業に属して仕事をしながらこの戦いに身を投じることとなる。そして、時に集団心理に惑わされそうになりながらも個人の正義を貫き街を守る決断をしていくのだ。

集団心理に惑わされず個人の正義を貫くのは決して簡単なことではない。それを成し得たのは彼女の「なんとかなるなる!」精神なのかもしれない。

TVアニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』

NHK Eテレにて10月7日(土)18時25分から放送開始
■STAFF:
原作:東堂いづみ
キャラクター原案:稲上 晃 川村敏江
シリーズディレクター:浜名孝行
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:中嶋敦子
音楽:佐藤直紀
美術監督:川上美穂
色彩設計:安住 唯
撮影監督:下崎 昭
編集:小野寺桂子
音響監督:菅原三穂
アニメーション制作:東映アニメーション・スタジオディーン
製作:2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
■CAST:
夢原のぞみ:三瓶由布子
夏木りん:竹内順子
春日野うらら:伊瀬茉莉也
秋元こまち:永野 愛
水無月かれん:前田 愛
美々野くるみ:仙台エリ
日向咲:樹元オリエ
美翔舞:榎本温子

オープニングテーマ:「ときめき」
歌:いきものがかり
作詞・作曲:水野良樹 編曲:島田昌典
(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディングテーマ:「雫のプリキュア」
歌:キュア・カルテット(五條真由美、うちやえゆか、工藤真由、宮本佳那子)
作詞:只野菜摘 作曲:高木 洋 編曲:馬瀬みさき
(株式会社マーベラス)
公式サイト:otonaprecure2023.com
プリキュアシリーズ公式ポータル:https://anime-precure.com/
公式 X(旧 Twitter):https://twitter.com/precure_15th
 (c)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会

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