僕の住む東京都練馬区はちょくちょくアニメの舞台になる。子供時代に熱中していた『デジモンアドベンチャー』の主人公・八神太一が住んでいるのも練馬区、これは同級生の中ではかなり話題になった。少し前で言うと『オッドタクシー』で主人公・小戸川宏が住んでいたのも練馬区だ。
もちろんこれには練馬区にアニメ関連の会社が集中していることや、マンガ家が多く住んでいるといった理由もあるとは思うのだけど……なんだかそれだけではない気がする。
今期放送中の『アンダーニンジャ、。その主人公・雲隠九郎が住むアパートがあるのも練魔(馬)区にある。さらに、本作に登場するシーンの中には練馬区民にとっては馴染み深い場所も多く登場する。細かく言うと、第1話「石を投げれば忍者に当たる」でちん●切り外国人が訪れていたのは練魔(馬)区役所だ。この街に30年以上住んでいるとかなりの回数訪れているわけで、ひと目見て「めっちゃ見覚える!」となった。
世界中で密かに暗躍するニンジャたちを描いた『アンダーニンジャ』。そこで展開される物語はどこか荒唐無稽で、一歩間違えればフィクショナルな空気が全面に出た物語になってしまう。そこにリアリティを与えているのが練魔(馬)区という場所だと思うのだ。
住宅街が広がり、人々の生活にはっきりと根ざした街、練馬区。そこを舞台にして描かれる物語は、どこか僕らの身近で起こっているような感覚を与える。ニンジャも、ちん●切り外国人も、身近に潜んでいるかもしれないと思わせてくるのだ。
それで行くと『デジモンアドベンチャー』や『オッドタクシー』に練馬区が登場してのも頷ける。両作品には巨大怪獣や動物型の人々といった実在しない存在が物語の中核として登場する。それらに身近さ、リアリティを与えているのが練馬区という場所の力なのだろう。
TVアニメ『アンダーニンジャ』
TBS 10月5日より毎週(木) 25:28~
BS11 10月6日より毎週(金) 23:30~
※放送日時は変更となる場合がございます。
■STAFF:
原作:花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」)
監督:桑原 智
シリーズ構成・脚本:大知慶一郎
キャラクターデザイン:結城信輝
サブキャラクターデザイン:上野ちひろ
メカプロップデザイン:反田誠二
プロップデザイン:山田菜都美
総作画監督:氏家章雄 岩崎令奈
美術監督:斉藤 雅己
色彩設計:油谷ゆみ
3DCGI:酒井英之
撮影監督:志村豪(T2スタジオ)
編集:内田 渉
音響監督:本山 哲
音響制作:ダックスプロダクション
音楽:小鷲翔太 瀬尾祐介 中野定博 MK Ryu*
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:手塚プロダクション
■CAST:
雲隠九郎:坂泰斗
加藤:新垣樽助
日比奇跡:畠中祐
鈴木:種﨑敦美
蜂谷紫音:山下大輝
川戸:安済知佳
大野:チョー
瑛太:内田修一
野口:徳井青空
小津:相馬康一
HP:https://under-ninja.jp
Twitter(X):@UNDERNINJAanime
ヤングマガジン公式サイト:https://magazine.yanmaga.jp/c/underninja/
(C)花沢健吾・講談社/アンダーニンジャ製作委員会